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レントゲン撮影について
- 歯科ではレントゲン写真を撮ることが非常に多いと思います。対象となる物が歯、骨などであり、その中の状態を知るためには現在この方法しかないからです。しかし皆さんは「放射線」と聞くと癌になる、遺伝的な影響がある、ずーっと残ってしまうのではないか等、何となく怖いというイメージがあるのではないでしょうか?
- ではここでは簡単に説明してみましょう。ただ、ここの話は歯科の診断用レントゲンについてです。一般医科の胸部、腹部などの撮影、癌の放射線治療等とは別なので御了承下さい。
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- ・レントゲン線は電気的に発生する物なので一瞬で消滅します。放射性物質にように放射線を出し続けることはありません。
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- ・私達は毎日宇宙から、地球から、そして体内に入った食物から1日あたり0.5mrad(ミリラド)の自然放射線を被爆しています。
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- ・歯科の診断用レントゲン撮影の被爆量は撮影方法、身体の部位にもよりますが、0〜5.9mradです。また防護エプロンの着用により被爆量は1/10〜1/100になります。
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- 歯科のレントゲン撮影で起り得る障害は遺伝的影響、白血病、発癌の3つです。その危険度は日本の全人口に対してそれぞれ0.176人、2.36人、17.4人となっています。これ以外の障害は最も少ないものでも歯科のレントゲン撮影線量の500.000倍以上ないと発現しないので考える必要はありません。また少々乱暴な表現ですが1回のレントゲン撮影の危険度は通り魔殺人、落雷による死亡、航空機事故死などと同レベルだとの報告もあります。
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