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名医とは?
- ●相性とは?
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- 例えば腕が良くて、人格者で人当たりが良くてどんな時でも冷静沈着・・・なんて先生がいれば文句無しに名医でしょうが、それでは私の出番がなくなってしまいます(笑)。
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- 患者さんには様々なタイプがあります。じっくり説明して欲しい人、さっさと治療して欲しい人、恐いので少づつ治療して欲しい人、とにかく一回に多くの歯を治療して欲しい人・・・。また先生も良く説明する人、俺に任せておけタイプの人、1本づつ治療する人、一回に時間をかけていっぱい治す人など様々です。
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- 実はここに私の出目が隠されています。良く説明して欲しい患者さんに良く説明する先生が当たればその先生は名医になれます。同じ先生にさっさと治療して欲しい患者さんがかかると「しゃべってばかりでちっとも治しゃしねえ、ありゃ駄目だ。」ということになります。この場合腕がどうのこうの以前の問題でこれが相性というものです。
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- つまりAさんにとっての名医は必ずしもBさんにとっての名医であるとは限らない、ということです。ですから私も何人かの患者さんにとっての名医になれる可能性があるわけです。出来るだけ多くの患者さんの名医になろうと頑張っているつもりです。あと人間ですからお互いに感謝の気持ちを持ちたいですね、「虫歯を治していただく。」、「治療させていただく。」という気持ちです。
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- ●後医は名医
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- 例えば、歯が痛くてA歯科医院にいったとします。応急処置をしてもらってお薬を出してもらったのに良くなりません。3日間我慢したけど痛みが取れないのでB歯科医院にいったらその翌日にすっかり痛みが取れました。さてその理由は?というと、もちろんB歯科医院の先生が上手だったというのもあるでしょうが、
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- ・A歯科医院の処置の効果が出てきた。
- ・A歯科医院の薬の効果が出てきた。
- ・何もしなくても4日もたてば痛みは無くなる物だった。
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- と言った所が多いものです。
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- この時注意しなければならないのはA先生とB先生は同じ条件ではない、ということです。B先生はA先生のした処置、出したお薬、今日までの経過等、手に入る情報量がA先生より多いのです。
- 痛みでも典型的な物はすぐ診断がつきますが、はっきりしないものはまず一番疑わしいものの処置をして、その経過を見ると言うことが大事なのです。それで変化が無ければ次に考えられるものの処置をする、というように私達は常に次の一手を考えながら治療しています。
- ですからB先生は一回分の情報を得て、それ以外の可能性を考えられる訳です。極端なことを言えばもう一度A先生にかかってもB先生と同様の処置をしてもらって痛みは取れたかも知れません。しかしA先生はヤブ医者と言われB先生が名医と言われる確率はかなり高いと思われます。
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