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ブラッシングについて
- ●洗面所ではやらない!
- 何故なら、洗面所はあまり快適な場所ではないからです。たいていは家の北側にあり薄暗く、冬寒く、夏ジメジメと居心地がよくありません。そんな所にじっと立ったままで鏡で自分の顔を見ながら長時間歯を磨いていられますか?家族の同意が得られれば居間でテレビを見ながら、お風呂にはいりながら・・・のほうが長時間出来ると思いませんか?歯磨きに集中するのではなく、何かをしながら・・・という感じでいきましょう。
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- ●歯磨粉は使わない!
- 居間で、お風呂で歯磨きをするとなると、口の中を泡だらけにしてする訳にはいきませんよね。こぼれそうになる泡に気を取られて長時間は無理です。それに歯磨粉には清涼剤が入っていますから口の中がさっぱりしたと錯覚してしまいます。何も付けないと始めは気持ち悪いですが直に慣れます。
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- ●軽い力で長い時間!
- 歯を磨くということは歯をピカピカにすることではなく、表面についた汚れをこすり落とすということです。汚れははの凹んだ所についている訳ですから、そこに毛先が多く当たる方が良い訳です。強く、短時間よりも軽く、長時間の方がその機会が増えますので最低10分間くらいはしましょう。ちなみに実際にはほとんどの方が1分間以下というデータもあります。
- 歯ブラシの持ち方は鉛筆の持ち方が良いですね。グー握りは鉄棒、バットなど力がいるときの持ち方です。歯磨きに必要なのは「力」ではなく繊細なコントロールですから・・・。また歯ブラシの振幅は大きくこすることなく、可能な限り小さくしましょう。そうでないと肝心な凹んだ所を飛び越えてしまいますよ。
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- ●出血を恐れない!
- ブラッシングで出血することがあります。口の中は真っ赤になるし、歯ブラシも真っ赤。止まらなくなったらどうしよう・・・とブラッシングをやめたくなりますよね?でも出血の原因は歯についている汚れです。汚れを無くさない限り出血はなくなりません。口の中の出血は唾液に混じるので実際の量より多く感じます。また出血があっても2〜3週間頑張れば出血しなくなります。ただこれは「悪い血を出す」のが良いということではありませんので御間違いのないように御願いします。
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- ●痛いのはやりすぎ!
- 先ほど「出血はかまわない」と書きましたが痛みを感じるのはNGです。これは歯肉の擦過傷ですので、軽い力でやるか、その部位はあまり触らないようにします。歯ブラシを柔らかめに換えてみるのも良いかも知れません。
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- ●歯磨粉の効果は?
- 先に「歯磨粉は使わない!」と書きましたが歯磨粉にも有効な成分が入っています。フッ素が入っている物は大人子供に関係なく歯質を強化して虫歯になりにくくします。また知覚過敏用のものもかなり効果はあるようです。使い方は初めは何も付けずに前述したように磨き、その後に歯ブラシの先に少し(5mm位)つけてお口の中に塗り広げるような感じで使うのが良いと思います。
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- ●電動歯ブラシは?
- 電動歯ブラシはかなり効率が良いと思います。ただ仕事率が高い分、歯磨粉と併用すると歯がかなり摩耗してしまいますので注意が必要です。タイプは機械的に運動するものよりも超音波タイプの方が良いと思います。歯肉に対する優しさもありますしキャビテーション効果でブラシの届かない部分まで掃除できるようです。私も診療室では超音波タイプのものを使用しています。
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